藤沢久美の社長Talk

今週の社長Talk


2008年6月24日放送
リックス株式会社
代表取締役社長 安井 龍之助さん

社歴101年、進化する企業の姿

足袋の卸から出発し、今は日本のモノづくりを支えるメーカー商社。101年に渡る企業の進化、そして、大企業の華々しいエンジニア人生からの転身を決めた社長自身の進化とは。



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会社データ

URL http://www.rix.co.jp/
設 立 1964年5月
上 場 1996年11月 福岡、2008年2月 東証2部
銘柄コード 7525(Yahoo!で株価を見る
資本金 827百万円(2008年3月末日現在)
従業員数 344名(2008年3月末現在)
主な業務 独立系のメーカー商社、NOKの代理店が発祥。 高圧液圧応用機器が主力。M&Aにも積極姿勢。

対談を終えて

 
思わぬ人生

人生は思った通りには行かない。誰もがそう思ってはいるものの、実際、思わぬ展開に直面したときには、悩むもの。今回お会いしたリックス株式会社、代表取締役社長の安井龍之助さんが社長になられた時も、思わぬ展開だった。
リックスの社歴は、101年。歴史ある老舗企業だ。安井さんは、5代目の社長だが、3代目がお父様、4代目がお兄様だったので、ご自身が社長になるつもりはあまりなく、エンジニアとして石川島播磨重工(現IHI)での国際プロジェクトに身を投じる日々を送っていた。その仕事は、「世界最大のLPGプラントをクウェートに作るという、当時としてはそれこそビッグプロジェクト」。世界の大企業と肩を並べる仕事だ。
そんな忙しい日々にも、「10年後には、プロジェクトマネジャーになりたい」と、夢を持ちながら、英語や歴史、マネジメントを勉強していた安井さんに、お兄さんから帰って来てくれという連絡があった。

キャリアを捨てる

しかし、30歳半ばの安井さんにとって、IHIでのキャリアを捨てることが、とてつもなく惜しいことのような気がして、悩んだという。それでも、福岡に戻って物づくりの事業部門を建て直す決意をしたのは、お父さんの情熱だった。
文系人でありながら、ものづくりは大切だと語り続けていたお父さん。現在のリックスの「メーカー商社」の前身を造ったのはお父さんだ。その情熱を思うと、助けたいという気持ちが高まった。
深く悩んだ安井さんだったが、帰ることを決意した。

未来への責任

帰って来て取り組んだ実家の事業は、それまで安井さんが取り組んでいたものとは全然違う。そのギャップの大きさに、落ちこんだ安井さんだったが、一から事業の見直しをし、メーカー商社として今後成長するための基盤を整えた。
「経営は、基礎となるOSとアプリケーションの二つからなると思っています。OSがしっかりしていれば、時代に合ったアプリケーションに変えていくことができる。だから、私の仕事は、この基礎となるOSを造ること。今のうちに、石垣をしっかりと造っておきたいと思っています」という安井さん。
100年を超えて続いて来た企業だからこそなのだろうか。安井さんの潔いほどの未来に対する責任と覚悟は、胸に響いた。




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