藤沢久美の社長Talk

今週の社長Talk


2009年6月30日放送
タビオ株式会社
代表取締役会長 越智直正さん

靴下一筋55年。世界の靴下屋(前編)

15歳で靴下製造の世界に丁稚として入り、突然の解雇、独立、倒産の危機を乗り越え、世界で認められる会社に育て上げた越智会長。前編では、その半生と経営の神髄を聞く。



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主な内容

1)靴下に呼ばれて、15歳から丁稚奉公
2)突然の解雇、独立、そして倒産の危機
3)経営の神髄は、商品を研究すること
4)経営者は術を研究しては駄目

会社データ

URL http://tabio.com/jp/
設 立 1977年3月
上 場 2000年10月 大証2部
銘柄コード 2668(Yahoo!で株価を見る
資本金 414百万円
従業員数 159人(個別)、205人(連結)
主な業務 靴下の企画・製造・卸・小売。 直営店 靴下屋・マイティソクサー・ショセット・タビオオムの展開、 フランチャイズチェーン靴下屋・マイティソクサーの展開

対談を終えて

 
裸一貫で靴下メーカーとして独立

 今回お会いしたタビオ株式会社、代表取締役会長の越智直正さんは、靴下一筋55年の経営者だ。15歳で、靴下メーカーに丁稚奉公に入り、28歳のときに、裸一貫で、靴下メーカーとして独立したという越智さん。その人生は、まさに波瀾万丈。越智さんの語る言葉は、どれもこれも、思わず唸ってしまうような説得力がある。そして、人生のどんな波乱も、必ず乗り越えることができるという勇気を与えてくれる。
 今や、英国のハロッズから、出店を求められるほどの靴下メーカーとなったタビオ。それを支えたのは、やはり越智さんの靴下に対する思い以外の何者でもなかったと思う。
 
靴下は、競争相手

 「15歳で丁稚奉公に入り、靴下しか知らないから、靴下しかないのです」と越智さんは言う。しかし、選択肢がないからとりあえず靴下を扱っているという安易な姿勢はどこにもない。
 「油断したら靴下のことを考えていました。ぼーっとしていたら、靴下のことを考えています」という越智さん。頭の中は、いつも靴下のことでいっぱいだ。靴下の品質、靴下の製造、靴下の販売など、世界一の靴下づくりを目指し、その靴下が大切に扱われ、多くの人の手に届くようにと常に考え続けている。
 油断したら靴下のことを考えてしまうという越智さんは、靴下が好きという次元を超えているように感じる。「靴下は自分の競争相手」と言いきる越智さんの言葉に、その事実が現れている。
 
経営とは商品の研究

 そして、靴下一筋に来た越智さんは、靴下を通して、経営とは何かを問い続けられたように思う。「経営とは、商品の研究に尽きる」とおっしゃる越智さん。様々な術を勉強しようとする経営者は、間違っていると言う。
 「商品の研究をして、この値段は正当であるのかどうか。少なくとも商人として良心的にやっているものかどうなのか。というものが根本になかったら、売り方とかそんなものをいくら研究しても、そんなものは必ず術は破られます。術を研究するのは、あほがやることで、下々の人間がやることです。」
 関西弁で時折厳しい言葉も飛び出すが、全くそこにキツさは感じない。愛情さえ感じる越智さんの言葉に、越智さんの歩いてこられた山あり谷ありの人生が垣間見えるようだった。




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