藤沢久美の社長Talk

今週の社長Talk


2009年7月28日放送
株式会社シンプレクス・テクノロジー
代表取締役社長 金子 英樹さん

保守的な金融業界に新風を吹き込んだIT企業

保守的で、大手ITベンダーの主戦場である金融業界に飛び込み、著作権を譲らない強気のシステムサービスを確立した金子さん。IT業界の質向上のための人材戦略とは。



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主な内容

1)保守的な業界に強気で参入
2)製造業的な価格決定の世界から、成功報酬制へ
3)著作権を譲らない自信と覚悟
4)天才集団の中を歩いた起業までの道のり
5)IT業界に、優秀な人材が集まる人事の仕組
6)欲しい人材は、論理思考のできる肉食系

会社データ

URL http://www.simplex-tech.co.jp
設 立 1997年9月
上 場 2002年2月東証1部
銘柄コード 4340(Yahoo!で株価を見る
資本金 368百万円 (2009年3月末時点)
従業員数 234 名(2009年3月期期中平均)
主な業務 金融機関の収益業務に関わるコンサルティング及びシステム開発

対談を終えて

 
新しいビジネスと顧客満足

 カスタマー・サティスファクション(CS)という言葉が、一世を風靡して久しい。お客様を大切にすることと、お客様の言うことを何でも聞くのとは違うということは、CSの世界では今や常識にはなっているが、お客様と闘うというのは、ちょっと尋常じゃないと思われる方もいらっしゃるかもしれない。
 しかし、世の中に新たなビジネスや価値を生み出したときには、それをお客様に理解していただくために、時として闘うことも否めないもの。そんな新たなシステムを金融界に持ち込んだのが、今回お会いした株式会社シンプレクス・テクノロジー、代表取締役社長の金子英樹さんだ。

密度の濃い会社員時代

 金子さんは、システム系のコンサルティング会社に勤務の後、アメリカの大手インベストメントバンクに転職し、起業に至った。二つの会社では、常に一流の社員たちを目の当たりにし、彼らを上回る実績をあげるべく、努力に努力を積み重ねたという金子さん。そのバイタリティは、半端ではない。有言実行の努力家である金子さんの人生の密度は、同世代の数倍高いのではないかと思う。
 そうして密度の濃いキャリアの中で身に付けたノウハウを、ビジネスにするべく立ち上げたのがシンプレクス・テクノロジーで、大手金融機関や証券会社などをITの側面からサポートしている。例えば、ネット証券の顧客がトレードをスムーズにかつ、効果的に実践できるようなシステムを設計・開発して、提供することも仕事の一つだ。

価値あるものを生み出すこだわり

 しかし、金子さんたちがユニークなのは、各社に納品するシステムの著作権を基本的に自分たちのものにしていること。これはかつての金融機関の慣習とは真逆のものだった。しかし、本来の智恵を出しているのは自分たちであると言う自負と、それを多くの方に利用していただき、業界全体の水準を上げていきたいという思いがあるからだ。
 こうしたプライドともとれるこだわりを、金子さんたちは、創業来譲らず持ち続けている。だからこそ、「ある意味お客さんとは闘いなのですよね」という言葉が出てくるのだ。しかし、それはお客様と敵対することではない。
 価値あるものを生み出し続けるためのこだわりとは何か。金子さんのお話には、そのヒントがある。




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