藤沢久美の社長Talk


今週の社長Talk


2009年1月13日放送

株式会社アルトナー
代表取締役社長 関口 相三さん

技術者派遣のパイオニアの経営改革

アルトナーは、創業46年の技術者派遣のパイオニア。同族経営の中で起きた労使騒動の渦中に、入社した関口さんの経営改革の過程と技術者派遣のこれからを聞く。



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主な内容

1)46年前に技術者派遣を事業化
2)社会変化に対応する柔軟性とスキル重視の一貫性
3)派遣労働者の協同組合的存在
4)工業用手袋製造から技術者派遣への変遷
5)労使紛争の渦中に入社
6)経営改革を後押ししてくれたバブル崩壊
7)従業員の意識改革を促した社長の本気度
8)100年に一度の不況に、改革の成果を確認する

対談を終えて

 
不況を追い風に経営改革

 企業にとって不況の波は、大きな試練の時だが、改革をしたいと考えている企業にとって、不況は大いなるチャンス到来とも言える。今回お会いした株式会社アルトナー代表取締役社長の関口相三さんは、まさにITバブル崩壊と円高のダブルパンチの不況のときに企業の立て直しを行った。同社は、先代の社長が父上で、その前が叔父さんという親族によって経営されてきた会社だった。
 関口さんが入社したときは、経営陣に対する従業員の不信感が募り、会社の空気はきわめて悪く、かつ財務的にも厳しい状況だったが、関口さんは、「不況だったから立て直しができたのかもしれない」と言う。

従業員と正対して見えてきたもの

 なぜ、不況が功を奏したのか。それは、不況は、労使ともに一丸とならなければ、会社という舟が沈むかもしれないことを誰もが理解できるきっかけとなったからだ。
 労使間の不協和音が悪化していた現場に、関口さんは自ら出向き、一人ひとりと話し合ったという。何が問題なのか。従業員と徹底的に正対した結果,4つのポイントが見えたという。
 一つ目は、「今の業務プロセスそのものを変える」。二つ目は「安定的な、その資金を確保するために、資金確保の方法も変える」。三つ目は「属人的な組織、人事を止め、組織人事改革を行う」。四つ目は、「長年陳腐化した賃金制度や人事制度を時代に合わせて変更する」というものだった。

金融危機は経営を試すチャンス

 特に、三つ目の組織人事改革は、社長の責任で行うと宣言し、役員に並んでいた親族たちに退いてもらった。従業員だけに痛みを押し付けるのではなく、社長自ら痛みを伴う戦いに挑む姿は、従業員の心を動かした。
 以来、みんなでアイデアを出し合い、実践し、アルトナーは上場を実現した。「我々は、過去の不況とか、会社の体質改善に一生懸命努力してきたのです。その仕組みが100年に一度の不況に耐えられるかどうかを、我々は今、逆に試したいぐらいです。うまくいく点、いかない点を、もう一回精査できる、非常にいいテストケースだと思っているのです」と関口さんは言う。


会社データ

URL http://www.artner.co.jp/
設 立 1962年9月
上 場 2007年10月 JASDAQ
銘柄コード 2163(Yahoo!で株価を見る
資本金 237百万円(2008年7月31日現在)
従業員数 859名(2008年7月末現在)
主な業務 機械設計、電気・電子設計、ソフトウエア開発関連の常用雇用・登録型の一般労働者派遣事業並びに職業紹介事業



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