藤沢久美の社長Talk


今週の社長Talk


2009年1月27日放送

英治出版株式会社
代表取締役 原田 英治さん

出版の常識を覆す、絶版のない出版社

印刷会社の後継者だった原田さんは、出版業界の仕組みに疑問を持ち、作品を生み出す人の気持ちに立った出版社を創業。新たな仕組みを次々と生み出す姿は、まさに社会起業家。



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主な内容

1)夢を応援する新進気鋭の出版社を創業
2)黒字倒産のリスクがある出版業界のしくみ
3)起業に踏み切れた「ブックファンド」の発想
4)ベストセラー「さおだけ屋・・」著者の誕生秘話
5)「絶版にしない出版社を作りたい」
6)出版社を再定義すると、自然とグローバル
7)ノストラダムスから生まれた「共感資本主義」

対談を終えて

 
出版社の本質とは

 出版社と言えば、歴史のある老舗企業をイメージするが、今回お会いした原田英治さんが代表取締役を務める英治出版株式会社は、今年で10年目を迎える比較的新しい出版社だ。創業者は原田さんご自身で、33歳のときに、奥様と二人で、自宅の一室で起業した。小さなスタートだったが、原田さんには、出版に対する哲学があった。
 「『公にする』こと、これが出版社の本質」と原田さんは言う。そして、それは、本を公の物として出すという意味ではない。本を書く人は、本当は、本を出すことが目的なのではなく、伝えたい思いや実現したい夢のために、本という道具を使うことを選んでいるだけだ。

新しい出版形態「ブックファンド」

 同社のキャッチフレーズに、「Your Publication Concierge」というものがある。これは、思いを公にしたいと考える人たちに、「私たちが何かお手伝いできることはありませんか」という気持ちを込めたのだと原田さんは言う。言い換えれば、英治出版は、「本というパッケージに仕上げるプロです」というより、「あなたの夢の応援させていただきます」というイメージだ。
 こうした姿勢で、収益はあがるのだろうかと疑問を感じるが、原田さんは新しい出版の形態を取り入れている。それが、「ブックファンド」だ。一冊の本の出版費用を出し合うファンドを作り、売上に応じて収益を分配する。
 あの『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』で有名な山田真哉さんがブレイクするきっかけになった書籍『女子大生会計士の事件簿』は、英治出版のブックファンドを利用して出版したそうだ。

絶版のない書籍づくりへ

 かつて出版は、世に伝えるべき知識や知恵を見いだして書籍にすることを目指して生まれてきたのだが、いつの間にか,それがビジネスとなり、より多くの人が読みたいものを書籍にする方向へと変わってきてしまったように思う。今多くの人が読みたい本が、必ずしも世に伝えるべき人類の財産と呼べる知恵や思いとは限らない。時代を経て、結果として多くの人が手にする本を作ることが、本来の出版の使命ではないかと思う。
 その意味では、それを実現するのが、英治出版なのではないかと思う。「絶版のない本を作りたい」という原田さんの言葉に、その期待はさらに高まる。


会社データ

URL http://www.eijipress.co.jp/
設 立 1999年6月
上 場 未上場
銘柄コード
資本金 89百万円
従業員数 7人
主な業務 出版事業を展開。「ブックファンド」の仕組みを提唱。



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