藤沢久美の社長Talk

今週の社長Talk


2009年3月3日放送
株式会社セルシス
代表取締役社長 野崎 慎也さん

日本のコンテンツ文化を支えナンバーワン企業

若い頃クリエータを目指した野崎さんが選んだ道は、クリエータを支える道。アニメや漫画の作成支援ソフトを独自に開発。トップシェア商品を三つも持つ企業に成長した。



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主な内容

1)絵を描く人ではなく、筆を作る人になる
2)誰もやっていないことを始めよう
3)業界初の商品が受け入れられるまで
4)二つ目の世界シェアナンバーワン商品へ
5)携帯電話で、三つ目のシェア・ナンバーワン
6)トップシェアを生み続ける社風
7)日本のコンテンツ文化の強化をめざす

会社データ

URL http://www.celsys.co.jp/
設 立 1991年5月
上 場 2006年12月 名証セントレックス
銘柄コード 3829(Yahoo!で株価を見る
資本金 745百万円 (2008年10月末日現在)
従業員数 139名 (2008年10月末日現在)
主な業務 マンガ・アニメの制作ツールの開発をはじめ、電子書籍を携帯電話で閲覧するためのビューアBookSurfing」の閲覧ソフト等の開発など

対談を終えて

 
クリエータよりクリエータ支援へ

 ITの登場によって、手作業にしかできないと思われてきた制作作業が、徐々にデジタル化された。その過程では、その仕事に携わっていた人たちからの反発も大きく、よかれと思って取り組んだシステム開発の人たちが、辛い思いをすることが多かった。
 今回お会いした株式会社セルシス、代表取締役社長 の野崎 慎也さんもそんなお一人。学生時代にクリエータを目指し、コンピュータグラフィックの勉強を始めた野崎さんは、「自分は、画家になるよりも、画家のための筆を作る仕事の方が向いている」と実感したという。
 そこで取り組んだのが、アニメータのためのアニメ制作ソフトだった。
 
アニメから漫画へ

 ところが、完成したソフトは、アニメータたちになかなか受け入れてもらうことはできなかった。「コンピュータなんかでアニメをつくれるわけないだろう」「俺たちの仕事を取るのか」などの声のなか、心ある企業が導入を決めてくれ、アニメ作成ツールである「RETAS!PRO」は、製品として歩き出したそうだ。その後、「RETAS!PRO」は国内において広く利用され、一気に業界トップシェアのツールとなった。
 続いて生まれたのが、漫画作成ツールの「ComicStudio」。これも今では、業界NO.1ソフトウェア。そして、パケットフリーとなった携帯電話で漫画を読む文化を加速したのは、総合電子書籍ビューア「BookSurfing」の誕生のおかげとも言える。
  
未だベンチャー精神が消えない理由

 今や、世界トップシェアの製品を持つセルシスだが、「我々はまだまだ全然ベンチャーだと思っています」と野崎さんは言う。100人を超える企業規模でありながら、その精神が生き続ける理由は、「会社のビジョンやポリシーをぶれさせないこと」だそうだ。
 それは、言い換えれば、自分たちの得意な分野でなければ、取り組まないという頑固な意志で、目の前に絶対儲かる別のビジネスがあっても、敢えてそこには飛びつかないということだ。社員の意識調査でも、自社製品に誇りを持つという声が一番大きかったという。
 誇りがあるからこそ、より良い品質を目指し、ぶれないからこそ、徹底できる。そんな環境がセルシスにはあるようだ。




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