藤沢久美の社長Talk


今週の社長Talk


2009年3月10日放送

マニー株式会社
代表執行役社長 松谷正明さん

世界一の品質を維持し続けるユニーク企業

極小の手術針などで世界トップシェアのマニーには、「トレードオフ」というやらないことリストがある。これを貫くことで実現したマニーの繁栄の軌跡と今後を聞く。



この番組の対談全編をお聴きいただくには、FeBeへの登録が必要です

登録案内へ

主な内容

1)会社が暴走しない組織づくり
2)世界一の品質こそ、最大の営業施策
3)優秀な生産人材は、海外の田舎にいる
4)製品寿命の長いものに取り組む理由
5)年に2回の「世界一か否かの品質会議」
6)ポーター賞を機に生まれた「やらないことリスト」
7)長期の繁栄のもとは、瞬間の誘惑に負けないこと
8)国や人種に限定しない企業づくり
9)年頭所感で、社員とネットワーク

対談を終えて

 
世界一の品質にこだわる

 製造業による製造拠点の海外進出は、もはや当たり前の時代だが、その多くが、グローバルなコスト競争のなかで、いかにしてコストを下げるかが、海外進出の理由となっている。しかし、今回お会いした松谷正明さんが取締役兼代表執行役社長を務めるマニー株式会社は違う。「海外進出は、世界一の品質を実現するため」と松谷さんは明言する。
 マニーは、手術用の小さな機器や歯医者さんが使う歯科用の小さな機器など、手のひらに乗る程度の小さな医療機器を作っている。そして、常にそれらの「品質」が世界一であり続けるための努力を続けている。

日本に引けを取らないベトナム人の緻密さ

 マニーの作るモノは極めて小さく、最終的にルーペ等を使ってその品質を確認する必要があり、それは人の作業となる。ベトナムやミャンマーなどでその作業を行えば、人件費が安いため、2倍以上の時間をかけた確認作業が可能になる。つまり、より品質にこだわった確認ができるようになるとも言える。
 しかし、日本人ほどの緻密な確認作業ができるのだろうかと疑問に感じるが、今では日本人の方が、そうした地道な作業を好まなくなってきていると松谷さんは言う。一方で、一定の研修を受け、職を得たベトナムの人々の方が、緻密な検査業務を正確に行うそうだ。

時間を味方にした経営

 こうした海外進出一つとっても、ユニークな社風が伝わってくるが、マニーには、これ以外にもユニークな部分がたくさんある。世界一の品質を維持するために年二回開催される「世界一か否か会議」、海外での営業は「英語」だが、国内外での製造拠点の言語は、「日本語」、海外拠点を探すときのキーワードは、「世界の高根沢(マニーの創業の地で風光明媚な場所)を探せ」など、興味を持たずにはいられない取り組みが多々ある。
 そんなマニーも、今年は、創業53周年を迎える。長年の歴史を経て、世界一の品質の商品を作り、高い利益率を上げ続けるその背景には、製品寿命が長く、改善活動を積み重ねてきたことにあり、また知恵の言語化に尽力していることがあげられるように思う。それは、とことん考え続けた結果の言語化だ。
 マニーの経営は、時間を味方につけ、焦らず、そして、あきらめずであり、まさに、「愚直」にという言葉が思い浮かぶ。


会社データ

URL http://www.mani.co.jp/
設 立 1959年12月
上 場 2001年6月 JASDAQ
2011年9月 東証2部
2012年9月 東証1部
銘柄コード 7730(Yahoo!で株価を見る
資本金 908百万円(2008年08月現在)
従業員数 292名 (2008年08月末現在)
主な業務 手術用縫合針、各種手術用具、歯科医療用具及び眼科治療機器の開発・製造・販売



市場別アーカイブ

業種別アーカイブ

Google

WWW を検索
社長Talk を検索






利用方法 Copyright (c) KumiFujisawa, All Rights Reserved. お問い合わせ