藤沢久美の社長Talk


今週の社長Talk


2009年5月19日放送

シミック株式会社
代表取締役会長兼社長 中村 和男さん

1000億円市場のCRO業界を創った業界のパイオニア

医薬品業界を根底から変える独自のビジネスモデルを掲げ、CRO業界という新しい未来を創造。今も国内外に向けて新たな発想を発信し続けている。



主な内容

1)日本にはなかったCROビジネス
2)出世コースを捨て、難題山積の起業へ
3)法律づくりの苦労と米国企業の英断
4)グレーゾーンからビジネスを成立させる努力
5)長期ビジョンで日本から世界へ
6)夢と希望と勇気を与えるライフワークへ

対談を終えて

 
ベンチャー企業の役割

 ベンチャー企業の役割の一つは、それまで存在しなかった新たな市場をうみだすこと。今回お会いしたシミック株式会社、代表取締役会長兼社長の中村和男さんは、まさにそんなベンチャー起業家で、新薬開発に欠かせない臨床試験を支援する仕事(CRO)を日本に生み出した。薬の開発と言えば、人の命に関わる仕事。事業として立ち上げるには、様々な規制や法律の整備が必要で、簡単に起業して、営業できるというものではなかった。

5年かけて、スタートラインへ

 元々、大手製薬会社に勤めていた中村さんは、製薬会社だけが新薬開発のために切磋琢磨するのではなく、CROのサポートがある海外の方が、早く有効な薬を生み出す現実を横目に、いつか日本にもCROが必要だと思い続けていたが、いっこうにCROは日本にうまれてこなかった。そして、23年の会社員生活を経て、世界でも高い評価を得た薬の開発プロジェクトを終えたとき、自身が、CRO事業を立ち上げる決意をしたのだった。
 しかし、業界の誰もが、CROの必要性には賛成しても、それを日本で実現することは難しいと言う。当然、起業しても、製薬会社以外での薬の開発は、法律的担保もないグレーゾーンの仕事だと、依頼してくれる人も会社もいない。
 当初は、コンサルタントとして売上を立てながら、役所や関係者への働きかけや研究会の設立に奔放し、法的にCROの存在が認められるように努力を続けた。その期間は、なんと5年を要した。

明るい未来を信じる

 「本当は嫌なことが随分たくさんあったのですけども、今は全く嫌なことを忘れてしまって楽しかったことばかり覚えているような心境ですね」とおっしゃる中村さん。起業から初受注までのお話を聞いていて、胸が熱くなった。
 CRO事業は、人類の未来を左右する仕事。その壁は厚いけれど、意義深い。「会社員時代に、倫理観、科学性、文化の大事さを、仕事を通じて学習してきた」という中村さんには、長期的な思考がある。そして、その長期思考の背後からは、未来は必ず明るいという信念が伝わってくる。中村さんは、起業家というより、未来社会創造家なのだと感じた。


会社データ

URL http://www.cmic.co.jp/
設 立 1985年3月
上 場 2002年6月 JASDAQ上場、
2004年6月 東証2部上場、
2005年9月 東証1部市場変更
銘柄コード 2309(Yahoo!で株価を見る
資本金 3,087百万円(2008年9月末現在)
従業員数 2,506名(2008年9月末現在)
主な業務 CRO(医薬品開発受託)事業を中心に、製薬企業の開発から製造、 営業・マーケティングまでのバリューチェーンに対する総合的な支援業務。



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