藤沢久美の社長Talk


今週の社長Talk


2009年6月9日放送

サムシングホールディングス株式会社
代表取締役社長 前 俊守さん

建物の地盤保証のパイオニア

建物を建てる際の地盤保証が法律で定められていない時代に、その必要性を感じ起業した前社長。市場がない段階から、いかにして市場を創ったのか。そして未来への展望は。



主な内容

1)住宅の品質確保を担保するビジネス
2)「商社マン」から「人夫」となった起業当初
3)起業3年目に直面した倒産の危機
4)追い風に踊らず、創業の精神を守る
5)地盤工事の品質を変えたパイオニアとしての道
6)社員全員がやりがいを感じる「夢計画」

対談を終えて

 
人の運に恵まれているか

 創業者のような世の中に新たなものを生み出す方というのは、能力もさることながら、人間的にも魅力的な方が多い。そして誰もが、「一人ではできることではありません」とおっしゃる。何の保証もない新たなことを実現できるのは、創業者を支え、一緒に夢を共有してくれる仲間がいるからだ。
 今回お会いしたサムシングホールディングス株式会社、代表取締役社長の前 俊守さんも、そんなお一人。創業来、壁に突き当たりながらも、見事にそれを切り抜け、業界の新たなスタンダードを生み出した。そんな日々を振り返り、前さんは、「人の運は非常に恵まれているなと思うときがあります」と言う。

存在しなかった事業を生み出す

 サムシングホールディングスの事業は、住宅などの地盤を事前に調査し、必要に応じて地盤改良を行い、その品質を保証するというものだ。前さんが、同社を立ち上げる前には、こうした事業はなかった。建物そのものの品質には、誰もが注意を払うが、地盤にまで気にかける人は、必ずしも多くなかった。
 起業前、建設商社で働いていた前さんは、地盤調査の不透明さを感じていた。そこで、自ら地盤調査や改良工事の施工管理ができる機械を開発したが、売れたのはたった1台。施工を担う現場には不評だったのだ。

信じて祈ること

 しかし、前さんは、地盤改良の必要性には確信があり、起業を決意。施工会社に機械を売るのではなく、施工を管理する会社に、まず地盤調査を売り込むことにした。発想の転換だ。ところが、前さんが前職で作った機械は、1台数千万円。創業間もない前さんには買えない。そんなとき、唯一その機械を買ってくれた企業が、貸してくれることになり、事業がスタートできた。ところが、数年後、主要取引先が経営危機になり、前さんたちも連鎖破綻の危機に直面。しかし、ここでも、その会社の協力と金融機関からのサポートもあり、難を逃れた。
 前さんの話を聞いていると、危機はやってくるが、いつも誰かが救ってくれる。そして、タイミングよく新たな法律ができて、事業が飛躍的に成長する。「運がいい」と思わず言ってしまったが、「神仏に関しては信じて、先祖とか、そういうものは大事にしたいなと思っています」という前さん。どんなときも、心を支えてくれるのは、信じて祈るということなのかもしれない。


会社データ

URL http://www.sthd.co.jp/
設 立 2000年10月
上 場 2006年6月 ヘラクレス
銘柄コード 1408(Yahoo!で株価を見る
資本金 331百万円(2008年8月末現在)
従業員数 231名(2008年8月末現在)
主な業務 住宅地盤の調査、地盤改良工事および地盤保証事業等を行う 事業会社の経営管理を展開する純粋持ち株会社



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