藤沢久美の社長Talk


今週の社長Talk


2009年7月14日放送

エン・ジャパン株式会社
代表取締役社長 鈴木 孝二さん

「転職は慎重に」と訴える転職支援(前編)

転職支援企業として最大手であるエン・ジャパンの二代目経営者として就任した鈴木さんは、38歳。若くしてカリスマ経営者の後を継いだ鈴木さんの事業ビジョンを聞く。



主な内容

1)「転職は慎重に」を貫く理由と仕組み
2)「社会正義」という、揺るがない軸

対談を終えて

 
企業の社会的責任という思想

 CSRという企業の社会的責任という概念が、日本に入ってきて10年近く立つだろうか。ソニーや松下(現、パナソニック)などの創業物語を読むと、そこには私企業というよりも社会の公器としての企業の姿があり、CSRなどという横文字を輸入しなくても、日本には社会の未来を担う役割として、企業の存在を考える経営者は既に存在している。さらにさかのぼれば、近江商人の「三方よし」の考えもまさにそれだ。
 では今、そんな概念を輸入する必要があるほどに、日本の経営者は変わってしまったのかといえば、そんなことは全くないと思う。今回お会いしたエン・ジャパン株式会社、代表取締役社長の鈴木孝二さんもそれを体現するお一人だ。

社長の言葉のスケール

 エン・ジャパンは、インターネットによる求人、求職サイトの運営を事業とする会社で、鈴木さんは1年前に創業者から経営を任された二代目経営者だ。創業者とは血縁関係もなく、15年前に新卒社員として働いてきた生え抜き社員だ。創業者の越智会長の薫陶を間近で受け、会社の文化と哲学をしっかりと体にしみ込ませてきた鈴木さんと対話をしていると、使う言葉のスケールの大きさに驚く。安易な転職ブームを「この状況は非常に国力を落とすことにもなる」と嘆き、「転職に際して何が社会正義なのか、就職に対して何が社会正義なのか。フリーターやニートがどんどん増えている問題を我々としてどうとらえて、我々自身がどう解決をするためのことが提供できるのかを、ビジネスとして考えていこうということが根底にある」と言いきる。

哲学のあるビジネス

 こうした広い視野と深い哲学を持つ鈴木さんが社長を務めるエン・ジャパンのサービスには、こだわりがある。気軽に転職をする人を防ぐための詳細な情報入力を求めたり、安易な採用に走る企業を牽制するために企業情報の発信内容にも注文をつける。
 37歳にして社長に就任した早々に、鈴木さんを迎えたのは、リーマンショックだったが、それもまたチャンスと捉えるどっしりした腹を持つ。社会の未来を決める人間を支えるビジネスを鈴木さんがどのように担っていかれるか、とても楽しみだ。


会社データ

URL http://corp.en-japan.com/
設 立 2000年1月
上 場 2001年6月 大証ヘラクレス
銘柄コード 4849(Yahoo!で株価を見る
資本金 967百万円(2009年3月末現在)
従業員数 960名(2009年3月末現在)
主な業務 インターネットを活用した求人求職情報サービス 人材採用から社員教育、人事評価制度までのコンサルティング



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